ホシデンは、高速伝送化が進む自動運転・先進安全システム用ECU(Electronic Control Unit)や、多チャンネル化と高帯域化が進む5G・V2X等の通信用ECUのインターフェースに向け、「車載用超小型同軸コネクタ(クアッドタイプ)」を開発しました。
ダイキャストハウジング構造を採用したレセプタクルは、自動車メーカーが求める高い堅牢性とEMC(Electromagnetic Compatibility)特性を両立させており、従来のシングルタイプ(HVE1282)を4個並列実装するのに対し、基板占有面積を約60%縮小でき、ECUのさらなる小型化に貢献します。また、4ポートのコネクタ接続を1回の嵌合で完了する事ができ、作業工数を低減できます。
次世代Ser/Des(Serializer/Deserializer)や次世代通信規格の周波数帯域を網羅するDC~10GHzの広帯域を確保しており幅広い用途に使用できます。さらに、プラグとレセプタクルの嵌合には4種類のキーバリエーションを設定でき、自動運転・先進安全システム用統合ECUなど多数個使いのニーズにもお応えできます。
品名 :超小型同軸コネクタ(クアッドタイプ)
品番 :HVE1363 (レセプタクル)・HVE1364 (プラグケーブル)
・車載向け高速信号用同軸コネクタ(クアッドタイプ)として世界最小クラスサイズ。
・多連コネクタ特有の課題である「コネクタ挿抜力の増大」を抑制する独自構造により、良好な嵌合作業性を実現。
・信号端子が隣接する事によって発生するCrossTalkに配慮した構造を採用し、高速信号伝送に対応。
・スルーホールリフロー実装に対応 (信号端子:SMT、スルーホール、GND端子:スルーホール)
・自動運転・先進安全システム用ECU基板と同軸ハーネスとの接続(高速デジタル信号伝送)
・通信ECUとアンテナ用同軸ハーネスとの接続(高周波アナログ信号伝送)
・その他、各種ECU間での同軸ハーネス接続
サンプル開始 | 2022年前半予定 |
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販売開始 | 2023年予定 |
計画月産数量 | 1万個 |
項目 | 仕様 |
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基準インピーダンス | 50Ω |
使用温度範囲 | -40 ℃~105 ℃ |
定格電圧 | DC14V |
定格電流 | 1 A ( 1信号端子あたり ) |
レセプタクル外形寸法 | 14.9×11.9×15.4 mm(基板上高さ×幅×奥行) |