私たちはこれまで、総合部品メーカーとして、スイッチ、コネクタに始まり、マイク、スピーカーなど多種多様なデバイス製品を世に送り出し、技術を磨いてきました。
直近では各デバイスをさらに高機能化、進化させることはもちろん、それらを組み合わせた複合製品を生み出し、急激に変化する様々な市場へと送り出しております。
取り巻く市場の要求がめまぐるしく変化する中、私たちは常に技術の一歩先、二歩先を見据え、研究開発を推進し、市場が求めている製品はもちろん、新たな価値生み出す製品を創出してまいります。
ホシデンは、設立以来、様々な技術の獲得とその技術力の向上に力を注いでまいりました。
現在、当社は「解析」、「機構」、「音響」、「無線」、「光学」、「電源」など、多岐にわたる分野でのコア技術を保有しています。この広範な技術ポートフォリオにより、当社は世界有数の技術数を備えた電子部品メーカーとしての地位を確立。当社はこれらのコア技術を活かし、顧客の多様なニーズに応える製品を開発しています。
「市場のニーズへの敏感さ」、「顧客との積極的なコミュニケーション」、「社内におけるオープンで自由な発想の文化」、「他企業との強固なパートナーシップ」の4つの外部触媒がコア技術と作用し、これまでにない製品の開発を促進。未来に新たな価値を生み出すイノベーションを引き起こしています。ホシデンのイノベーションは、世界に向けて発信され、産業界において新たなスタンダードを確立しています。
私たちはこれからも技術の進化に対応し、お客様と共に未来を創造していく決意です。
設立以来、ホシデンは革新的な製品を生み出し続け、イノベーションを起こしてきました。
業界のみならず日本、世界全体へ影響を及ぼしてきたホシデンのものづくりを振り返ります。
CRTソケットは、ブラウン管テレビやモニターに不可欠な電子部品です。
テレビやモニターの本体とブラウン管を接続し、電子ビームの制御や映像の表示に必要な信号伝送を担いました。信頼性の高さが求められるこの分野で、当社のCRTソケットは1980年代に世界シェア1位を獲得。世界の映像視聴に多大な貢献をした製品でした。
1973年からECMの生産を開始し、固定電話、ビデオカメラ、デジタルカメラ、携帯電話、車載等の幅広い用途にご採用いただいてきました。世界に先駆けて1991年に世界最小径(Φ4)マイク、1996年に世界最薄(厚さ1mm)マイクの量産を開始。
2000年頃には小型薄型化が進む携帯電話市場で世界シェアトップとなり、世界の携帯電話に当社製のECMが採用されました。
世界的にパソコンのキーボードやマウス等で広く使用されたこのコネクタは、ホシデンが開発したオリジナル製品です。標準のDINコネクタの小型化として開発に着手し、体積比で4分の1にまで小型化できました。現在でも使用されて続けており、世界の通信機器を長年にわたり支えてきました。ヨーロッパの一部の国では、ミニDINコネクタを指す名称として、当社の名前が使用されています。
携帯電話やスマートフォンといったモバイル端末の充電に欠かせないACアダプタ。
当社製ACアダプタは1990年代から現在にかけて、日本の大手携帯電話会社の純正品として採用され、広く普及しました。いち早い高速充電機能の採用、充実した安全保護機能、堅牢な造りから、安心、安全、高品質なACアダプタとして、2000年代に国内シェア1位を獲得。日本の充電環境を支えてきました。
ホシデンでは国内の電子部品メーカーとしては、屈指の評価・実験設備を保有し、技術・研究開発の高度化を図っています。
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ホシデンの電子部品は、陰ながら社会の様々な場面で活躍し、人々の豊かな生活に貢献しています。
自動車やウェアラブル・モバイル端末のみならず、鉄道や飛行機といった交通インフラから、医療機器、産業機器、農業機械など、ホシデンの電子部品に分野の壁はありません。 世界が求めるエレクトロニクスの実現を、ホシデンがサポートしています。
誰もがスマートフォンを使うようになったことで、あらゆる場所での充電ニーズが増えてきています。ホシデンでは、携帯電話用ACアダプタを製品化、販売してきましたが、長年蓄積してきた電源技術を使うことで、近年は車載向けのUSB充電ポートや、無接点で充電できるワイヤレスチャージャなどの製品にも力を入れており、自動車内でのスマートフォンの充電環境の改善に貢献しております。
これら充電関連機器は更なる大容量化が求められており、これまでの市場での経験、実績を活かすことで、最先端の充電(電源)製品の開発を進めております。
電気自動車(EV車)の普及が進み、自動運転技術の進化と採用など、自動車業界は100年に一度の大変革期と言われています。これにより、かつての自動車では必要のなかった部品のニーズが新たに生まれており、その一つが車載用高速伝送コネクタです。
ホシデンでは何年も前から、車の中にも民生機器市場で培われた技術、特に自動運転に欠かせない高速信号(≒映像信号)伝送技術が必要になるという予測の元、車載向けの高速信号伝送用コネクタ・ハーネスAssyを開発、製品化を進めてきました。
2016年には国内初の「同軸(Single End Mode)デジタル信号」を用いたカメラシステム向けのコネクタ・ハーネスAssyとして採用され、今では世界中を走る多くの自動車に搭載されております。
自動運転などのテクノロジーの進化により、車はただの移動手段ではなく、車室内の安心安全に加え、より快適性・利便性が求められるスマートな空間へと変わりつつあります。
ホシデンは、音の入口(マイク)と出口(スピーカ)の音響技術を磨き、デバイス開発を長年培ってきました。その経験と技術力を活かし、最新のデジタル通信技術とを組み合わせることにより、車室内をより快適で便利なコミュニケーション空間へと変えるコア技術を提案します。
AI及び通信技術の発展に伴い住宅の在り方は大きな転換期を迎えています。
ホシデンではこれまでに培ってきた無線通信及びセンシング技術と新しい技術へのチャレンジ精神を融合し、住宅における「新しいユーザー体験」をテーマにした商品を企画し、開発製品化を進めています。
国内の高齢化、労働人口の減少という社会課題の解決、またSDGsへの取組として、省人化や省エネ化を可能とするIoT製品の開発を行っています。
工場内の設備点検に必要となっている人的リソースの削減や、物流の効率化を実現するべく、一般消費者向けのブランドを持たない当社も、なかなか目立ちはしませんが、実は様々なところで社会に貢献しております。