ホシデングループでは、次のような環境改善活動に対して、グループ各社が取組目標を設定し活動しています。また、製品に含まれる環境管理物質の削減・全廃は本社主導で対象物質を定め管理しています。
地球温暖化対策への取り組みの一環として、太陽光発電設備の導入を積極的に推進しております。
直近では和歌山や九州での設置を完了し、海外においても設置を進めています。
継続して国内外での再エネの導入を検討し、地球温暖化対策に貢献してまいります。
・ホシデン和歌山㈱: 2022年10月稼働、最大出力326kW、年間発電量36万kWh、CO2削減見込み124t/年
・ホシデン九州㈱ : 2023年02月稼働、最大出力336kW、年間発電量39万kWh、CO2削減見込み187t/年
※CO2削減見込みについては、2022年の排出係数により算出しております。
ホシデン和歌山株式会社
ホシデン九州株式会社
これまで述べたような取組以外にも、それぞれに工夫を凝らして環境負荷の低減に向けた取組を行っています。
環境管理物質の製品への含有、工程での使用を削減・全廃することは、環境保全のための重要課題と位置付け、これまで次の
ような活動を続けてきました。今後も当社が設定した環境管理物質の削減計画に基づき、製品設計段階から環境にやさしい
製品作りを進めていきます。
水銀・PBB・PBDEは既に当社製品からは全廃しています。また、2003年から順次、製品の鉛フリー・カドミウムフリー・六価クロムフリーを推進しています。特に、鉛フリーのためのアプローチとしてお客様が行う半田付け作業自体を無くすソルダレス接続製品の開発・販売も進めています。
また、全製品をRoHS指令適合製品とする目標を掲げて取り組んでいます。
製品に含まれる環境管理物質の含有を調査するためにXRF測定装置(波長分散型蛍光X線測定)を主要生産拠点に多数設置、
さらにフタル酸エステル・特定臭素系難燃材の含有率分析のためGC-MS(ガスクロマトグラフ質量分析計)を導入し、
自社で含有物質の成分分析が出来る体制を構築しています。
XRF測定器
GC-MS測定器
環境管理物質への対応と同時に、太陽光発電機器向けなど環境対応製品の開発を進めています。
ホシデングループでは製品に含まれる環境管理物質の削減・全廃のため、環境管理物質管理基準となる「HTS A2106」に基き削減計画を立て、グループ全体で取組んでいます。 しかし、当社の製品はグループ会社だけで作られるものではないため、調達先様においても、一緒に取組んでいただく必要があります。そのため、当社に部品・材料を納入していただいている業者の方々を対象とした説明会を実施し、ご理解の上ご協力いただいています。
また、主要な調達先様においては調達先様自身による内部監査、当社による監査を実施し、環境管理物質の管理がスムーズに行えるようチェックを行っています。
グループ各社では新入社員を始めとする各階層別の環境教育及び、パート社員・嘱託社員や社内委託業者を含む社員全員への個人カードや手帳などの配布、掲示物・社内報による環境活動の報告等を通じ、社員の環境意識向上に取組んでいます。 また、環境に著しい影響を与える可能性のある業務に就く従業員には、必要な資格の取得、講習や教育の受講を計画的に行うこと、さらに定期的な緊急事態に備えた訓練を行うことで、緊急事態への対応準備を徹底しています。 さらに内部監査のために、内部環境監査員に対する外部審査機関による講習や社内勉強会などの教育を行うことで適切な環境監査が行えるような体制を作っています。 このように環境保全のための体制作りの教育・啓蒙を適切に行い、ホシデンのより良い環境活動を推進していきます。
環境・品質手帳(本社例)
ホシデングループでは、各社とも特に大きな環境影響を与える要素はありません。 しかし、量は多くないものの、工程で使用又は貯蔵する化学物質があることから、定期的な漏洩の確認、水質・排気の確認を行い、また、事故緊急事態に備えた訓練を実施し周囲環境の保全に努めています。
毎月1回の市の職員による立ち入り調査だけでなく、日常的な監視のために法規制より厳しい社内基準を設け、自社で水質調査を実施しています。
社内での水質調査
立ち入り調査の実施
グループ各社とも、サイトから出る騒音を定期的に測定しています。
ボイラーやスクラバーによる大気汚染防止のため、法規制より厳しい社内基準を設定し監視・測定しています。